2:1の房室ブロックーーー

2対1の房室ブロックの患者さんにあたりました。ペースメーカーを入れなかったので、失神したらどうしょうと少しそわそわしました。 

 

⚪️房室ブロックとは、、 

心房から心室への興奮伝達が遅延、途絶するものです。 

  

⚪️2対1の房室ブロック の分類 

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 2対1の房室ブロックは、2度の房室ブロックのなかのⅠ型2型の判別が難しい。QRS波形がnarrowな場合は、房室結節からヒス速まで障害 (モビッツⅠ型)wide(脚ブロック)ならヒス速からプルキンエ系での障害(モビッツ二型)とされている。 

 

⚪️房室ブロックになってしまう原因 

① 薬物:βブロッカー、ジギタリス、ca拮抗薬、抗不整脈薬  

※高齢者は脱水や腎機能悪化などから、血中濃度が上昇し、ブロックになってしまうことが多い。 

②迷走神経刺激 

バルサルバ法 ・頚動脈洞圧迫 

③心疾患 

・虚血性心疾患(狭心症心筋梗塞) ・心筋炎 ・心筋症 (DCM・HCM)  

④先天性心疾患 

房室中隔欠損症(AVSD)など、、、。 

 ⚪️ 症状 

 失神、眼前暗黒感、めまい、心不全


⚪️治療  

ペースメーカー(DDD.) 

内服治療(イソプレテノール・アトロピン)

※アトロピンは、副交感神経抑制し、交感神経を優位に。ブロック部位が房室結節にある徐脈の改善に役立つ !! 

※β刺激薬は、交感神経のβ1受容体を刺激して徐脈を改善!