PMX
肺炎+敗血症の患者さんの受け持ちをしました。血圧が下がったりしてなかなか安定しなかったです。(*_*)PMXを開始したのですが、勉強不足の為調べました。
⚪️ 血液浄化法
血液浄化法の中の吸着には二つ。
・血液吸着法(hemoadsorption:HA)
・血漿吸着法(plasma adsorption:PA)がある。
※血液吸着(HA)直接血液灌流(direct hemoperfusion:DHP)は同類語とされている 。
DHPとは、血液をそのまま吸着器を通して、吸着器で病因物質をひっつけて除去する方法。
⚪️エンドトキシン吸着 (PMX-DHP)
血液吸着(DHP:direct hemop perfusion)で使用される吸着器です。商品名はトレミキシン(PMX)。
PMXは、主にエンドトキシンの除去を目的に使用されます。
⚪️エンドトキシンとは❔
内毒素(ないどくそ)のこと。グラム陰性菌の細胞壁の成分。 グラム陰性桿菌の毒素はエンドトキシンによるものが多い。(80%)
・グラム陰性桿菌の種類
大腸菌(E.coli)、緑膿菌、Serratia、Klebsiell pneumoniaeなど
⚪️エンドトキシンはこんなことを起こす。
・血圧低下、致死性ショック
・発熱
・白血球の活性化
・血管内皮細胞の障害
・DIC
・抗体産生促進
敗血症性ショックは、グラム陰性桿菌の毒素エンドトキシンによるものが多い。
⚪️PMXの効果
PMXでは、ポリミキシンB を固定化したポリスチレン誘導体繊維を充塡して、繊維上の固定化ポリミキシンBにより血中エンドトキシンを選択的に吸着除去。
⚪️適応
SIRSの診断基準と同じ。
・仕組みは簡単
・副作用
ショック、難聴、神経筋遮断作用による呼吸抑制 、腎障害、めまい、頭痛、発熱、悪心、嘔吐、など。
PMXが効果的に聞いた場合は、治療後すぐに血圧が上昇して安定することが多いよう。治療時間の目安は、2時間とされていますが、長時間することにより、エンドトキシン以外の他の炎症性物質の吸着ができて治療効果が上がるという報告もされており、7時間、8時間と、長時間施行するケースも増えているそう。
⚪️欠点
拡散や濾過はできないので、電解質異常・酸塩基平衡異常・体液過剰は改善できない。Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
患者さんもhrが全くできなかったなぁ。腎機能も悪く、アシドーシスも進んでいたし。(*_*)